寺院関係

安らぎや愉しみとして、植物や草花を植え、花壇を作り、池や石を配したりする庭。
敷地に応じて広さや造作も様々で、大人が愛でる庭から幼い子どもの遊び場まで色々です。

【善光寺様】

大きな手水鉢を参道横に据え、その廻りに白砂利を敷き海をイメージしました。三箇所の築山には庭石を据え、タマリュウ、ヤブランを植え付け島に見立てた平庭枯山水としました。中央の赤石は海の中の島から昇る日輪を表現しています。

講堂の裏側のスペースに白御影板石を立て、半円形の植樹スペースを創り、庭石を据えてセンリョウ、キチジョウソウなどの縁起の良いものを植え付けまとめています。

【正念寺様】

六字名号(南無阿弥陀仏)の入った大きな石を中央に据え、その左右に小ぶりの石を組み仏像の三尊仏のように三尊石組としました。伊勢五郎太石にて曲の流れを作り美濃白川砂利を敷き平穏な空間を創り出しています。

寺の庫裡の縁側より見える坪庭、銭形手水鉢(布泉形)を用いて蹲踞を組み、六角活込灯篭を据えました。灯障りの木として枝垂れ紅葉、手水鉢の後石の右側には馬酔木を植え簡素に仕上げました。後ろの御簾垣、右側の瓦の縁取りと黒玉石が引き締まった景を創り出しています。

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